リラックスや待ち合わせ、又は時間つぶしなどで利用される喫茶店ですが、
そのメニューの中に「ウインナーコーヒー」があります。
あなたはウインナーコーヒーって知っていますか?
ウインナーコーヒーとウイーンの関係
ウインナーコーヒーは日本での造語です。
オーストリアの有名な街「ウイーン」からウイーンのコーヒー⇒ウインナーコーヒーになったと言われています。
でも、ウイーンって少年合唱団とか音楽のイメージですよね?
じゃぁなんでその音楽の街の名前が付けられたのかというと、・・
あっ!そもそも日本のウインナーコーヒーってどういうのかご存知ですか?
ブラックコーヒーの上にホイップクリームがふわ~っと乗っているコーヒーの事です。
そして、ウイーンにはそのウインナーコーヒーの似たコーヒーがあります。
アインシュベナーというコーヒーなのですが、見た目は日本のウインナーコーヒーにそっくりで、ブラックコーヒーの上にホイップクリームが乗っています。
その見た目を日本人が見て真似て作ったのがウインナーコーヒーであるというのが定説です。
実は違っていた定説
ここまではよくあるウインナーコーヒーの定説なのですが、実はこれには誤りというか付随するものがあります。
東京のある洋書屋から生まれたウインナーコーヒー
実はウインナーコーヒーの誕生には結構深い理由があったのです。
その昔、東京の神保町にひとつの洋書屋さんがありました。その洋書屋さんには、当時はまだまだ駆け出しですが、
後に芥川賞を取るような文豪がたくさん集まってきてそれぞれの見解についてアツく語り合っていたそうです。
時間が長すぎると主人が喫茶店を作った
しかし頭の良い信念を持った人たちが集まって話し合う訳ですから、どんどん時間が経っていく。
それを見ていた洋書屋のご主人が皆でゆっくり語れる場を作る為にその洋書屋の一角に喫茶室を作りました。
奥様の気配りからウインナーコーヒーは生まれた
それでも、話は尽きない、長い。
入れたコーヒーもどんどん冷めていく・・
そこで、なんとかコーヒーが冷めることなく気にせずに話に花を咲かせてほしいという事でその洋書屋の奥さんが、コーヒーが冷めないようにコーヒーに生クリームでふたをして出したのが日本で初めて出されたウインナーコーヒーだそうです。
結果的にウイーンのアインシュベナーと結びついた
そこで先ほどのウイーンのアインシュベナーに戻るのですが、
この洋書屋で出されたコーヒーに生クリームでふたをしたものが、
ウイーンで見たアインシュベナーに似ていた事から、ウインナーコーヒーと名付けられたというのが本当の由来です。
ちなみにこの喫茶店、東京神保町の今でもあるお店で、メニューの一番上が「ウインナーコーヒー」で、きちんと「日本で初めてウインナーコーヒーを出したお店です」って書いてありました。
でもウインナーコーヒーとアインシュベナーは全く違います
ウインナーコーヒーの名前の由来に関係したウイーンのアインシュベナーですが実際の所、日本で出されているウインナーコーヒーとはまるで違います。
まず、日本のウインナーコーヒーはブラックコーヒーに甘い生クリームを入れてバランスをうまくとっているのですが、アインシュベナーは見た目は似ていますが、
一番上の生クリームは無味です。味はありません。
そして、その下のコーヒーはエスプレッソでとってもコクが強く苦いです。
更にその下にザラメ砂糖を敷き詰めています。
ですから、かなり色々な楽しみ方ができるコーヒーになっています。クリームもてんこ盛りで普通に飲むと、クリームからコーヒーが出てこないほどです。
最後のエスプレッソとザラメが混ざってなんともあま~い感じになった味もおいしそうです。
いかがでしたか?
ウインナーコーヒーの由来をとっても深く掘り下げてみましたが、中々面白い物語があったのではないでしょうか?
もしあなたがいつかウイーンに旅行などをするときは、一度カフェでアインシュベナーを飲んでみてはどうですか?
その時に、このお話を一緒にするととっても尊敬されるかもしれませんよ。